浦安鉄銀家族の貧乏神の回
話は貧乏神が一人のだらしない男にとり憑いて破産させるところから始まる
「もうこの男にようは無いな」ってことで貧乏神は次の獲物を物色し始めるんだけど、そこで春巻という名の馬鹿男が目に止まる
さっそく貧乏神は春巻にとり憑こうとするんだけど、春巻の元来の運の無さ(と言うより間抜けっぷり)を目の当たりにして唖然として、思わず目が離せなくなってしばらく観察を続ける
やがて貧乏神は春巻の私生活のあまりの酷さに同情さえするようになって、「この馬鹿に貧乏神がとり憑く意味なんて無いのでは?」と考えて立ち去ろうとする
すると春巻は道端で自分の財布を落としてしまう
ちょうど春巻の後ろに冒頭で破産していた男がいて、「ラッキー」と言って春巻の財布を猫ババすると足早に春巻を追い越して立ち去ろうとする
これを見過ごせなかった貧乏神は再び破産男にとり憑いて、破産男のポケットから春巻の財布をポロッと落とさせる
「貧乏神からのせめてもの餞別だ。達者で暮らせよ馬鹿野郎!」
でも春巻は馬鹿だから目の前で破産男のポケットから落ちた財布を自分の物だと気付かず、自分の財布を拾うと「落としましたよ」と言って破産男に渡してしまう
貧乏神が「オメーの財布だよ!」とツッコミながらズッコケて終わり
春巻の人生が不敏で仕方ない。しかし他人の財布を猫ババしない正直さが彼の美徳か