漫画「ラビットハンティング」に出てくるとある母娘
お互いに愛情もあるし、どっちも特に悪くはないのに空回りし続けて不幸の連鎖にはまってる
その母娘を模した空想のエピソードで、カバを育てる鳥の母親の話が出てくる

鳥の母はわが子を愛情込めて育ててるけど、カバなので取ってきた虫は食べないし
目を離すとすぐ水の中に入ろうとする。それを必死で止めて「鳥」として育てようとしている
何度教えても飛ぼうとせず水の中で泳ぎたがる子供
それこそ子供のために必死で教えて、なぜ飛べないのか、と攻撃すらしてしまう
そして血を流す子供に気付いて泣きながら謝る

ある日無理やり高い崖の上に嫌がるカバを連れて行き、飛ぶように促す
抵抗する子供を説得したり怒ったり、背中を押して飛ぶように言う
最後に子供は母親の言うまま崖から飛び降りる
鳥じゃないカバの子供は飛べるはずがなく、当然落ちてグチャグチャになって死亡
わが子の死体の前でなんで、どうして、と理解できず泣いて嘆き続ける鳥の母親

母娘のどっちも悪くないのに悲劇に向かうかみ合わなさが端的に表現されてた
メルヘンみたいにかわいい絵柄でこの内容はエグすぎた…