https://tanakanews.com/190108dem.htm

▼イスラエルサウジ、EU、韓国日本の順に米軍が出て行く・・・
トランプ(共和党)と民主党の両方が「世界からの撤兵」に傾いたことは今後、世界各地で米国の軍事覇権に
ぶら下がってきた同盟諸国が振り落とされていくこと(その加速)につながる。その筆頭はイスラエルだろう。
民主党内では、軍産傀儡的な「イスラエルがテロと戦うことを支持する」との立場が弱くなり、対照的に左派的な
「パレスチナ人を弾圧するイスラエルをボイコットすべき」という立場が強くなる。
イスラエルの歴史的正当性を支えてきたホロコーストや死海古文書などの誇張性・捏造性が少しずつ露呈していく。
イスラエルは米国に頼れなくなり、中東の新しい覇権国であるロシアに頼る傾向を強める。カショギ事件を機に、サウジアラビア
も米国を頼れなくなっている。イスラエルやサウジがロシアに接近するほど米国は中東覇権を放棄する傾向を強める。
イスラエルのネタニヤフ首相は、(トランプから圧力を受けて)史上初のサウジ訪問を検討しているという。イスラエルと
サウジがくっつくほど、米国が中東から出ていく。中東からの撤退が一段落すると、次は欧州と東アジアからの撤兵だ。

トランプがロシアとのINF条約を離脱し、米露の核兵器の対立が激化し、それに巻き込まれたくない欧州EUが、対米従属
やNATOから距離を置き、対米自立するためにEUの軍事統合を加速していく。軍産傘下のマスコミはそれを直視したくないので、
できるだけ報じず、多くの人々は事態の変化に今後も気づかない。軍産がウクライナ政府をけしかけロシアとの戦争を再燃させよう
としていることも、欧州の安保的な対米自立に拍車をかける。
他方、東アジアでは、韓国と北朝鮮の安保的な和解の加速、在韓米軍の不必要化、その傾向が定着した後に米国が韓国に喧嘩を売り、
韓国側が在韓米軍に出ていってほしいと思う傾向を強める、そして撤兵の実現、次は在日米軍、という順番になる。だからこそ安倍晋三は、
対米自立せねばならなくなることを見越し、早くロシアと和解せねばと考えている。米民主党が「軍産傀儡のトランプ敵視」から「軍産からの自立、
トランプの世界撤兵は支持」に転換していくと、米政界での軍産の居場所が減り中東から日本までの米国の世界撤兵に拍車がかかる。