世田谷事件遺族、テレ朝番組めぐりBPOに名誉侵害と申し立て 2015/12/14
東京都世田谷区の一家4人殺害事件を扱ったテレビ朝日の番組
「世紀の瞬間&未解決事件」をめぐり、被害者の遺族で絵本作家の
入江杏さんが14日、名誉を侵害されたとして放送倫理・番組向上機構
(BPO)の放送人権委員会へ申し立てた。
番組は昨年12月28日に放送。元米連邦捜査局(FBI)捜査官が
テレビ朝日記者と共に、プロファイリング(犯罪情報分析)で2000年
12月に発生した事件の犯人像を導くという内容だった。
申し立てによると、入江さんは番組の取材には応じたが、テロップなど
テレビ的な手法を駆使した過剰な演出と恣意的な編集で、あたかも
元FBI捜査官による犯人像の見立てに賛同したように放送されたと主張。
事件後、犯罪被害に向き合ってきた入江さんの名誉や自己決定権を
侵害したとして、放送による訂正と謝罪を求めている。