理研ら,スピネル型構造を持つイリジウム酸化物の薄膜を基板で制御することで,
スピンのN極とS極が分化した単極子(モノポール)が粒子のように振る舞う「U(1)量子スピン液体」という状態が,従来よりも高温で出現することを理論的に発見
http://www.optronics-media.com/news/20190214/55586/

U(1)量子スピン液体を実現する量子スピンアイスの新しい候補物質として,スピネル型構造を持つイリジウム酸化物LiIr2O4からLiイオンが脱離した「Ir2O4」に着目し,
Ir2O4の電子状態を第一原理計算によって解析した所「量子スピンアイス」として振る舞うことが示された
★電流を流すことなく,単極子流によって磁化を効率よく制御する次世代の低消費電力デバイスの開発につながる


京大ら,フェリ磁性合金ガドリニウム・鉄 ・コバルト(GdFeCo)と非磁性重金属プラチナ(Pt)から成る二層膜を用いて,
スキルミオンホール効果がフェリ磁性体の角運動量補償温度において消失することを実証
http://www.optronics-media.com/news/20190123/55184/

スキルミオンホール角がトポロジカル数だけでなく磁化が持つ角運動量にも依存すること,さらに角運動量補償温度においてスキルミオンホール効果が消失する
★スキルミオンを用いた次世代の磁気デバイスの開発につながる


東大ら,反強磁性金属Mn3Snを用いてスピントロニクス素子を作製し,Mn3Sn結晶表面にスピン蓄積が生じていることを確認
外部磁場の向きを変化させながら印加することで,Mn3Snの微小磁化の向きを反転させ,
その変化とともに表面に蓄積されたスピンの極性が変化する新現象「磁気スピンホール効果」を発見
http://www.optronics-media.com/news/20190121/55111/

★磁性体中のスピン流−電流の相互変換を確立し,より効率的に動作するスピントロニクス素子の創製に貢献できる


産総研ら,シリコン量子ビットを従来よりも100倍以上高い10K(約-263℃)の高温で動作させることに成功
http://www.optronics-media.com/news/20190128/55262/

★小型の冷却装置でも動作可能な量子ビットが実現したことから,センサーなど幅広い量子ビットの応用につながる