小学生の頃体験した事なんだけど……

小学生の時って集団登校だったのね。俺はほぼ毎朝、眠たいなあと思いながら
ボーっと登校して、下駄箱で友達と挨拶とかを交わしてやっと意識がはっきり
するみたいな感じで毎日学校にいってたんだけど、ある日、あれ?おかしいなと
思ったことがあったんだ。

集団登校といっても学校の正門までで、そこからは各自バラバラになって玄関に
各自向かうんだけど、俺は上に書いたように玄関まで友達と挨拶を交わすまでは
ボーっとしていたんだけど、その日は正門から玄関までの半分位の距離を歩いたら
急に、( ゚д゚)ハッ!みたいな感じで意識がハッキリとしたんだ。

そしたら、周りには誰もいないんだよね。毎日ボーっとしてるとはいえ別に意識を
失ってるわけじゃないから、いつもの時間帯は玄関の周辺に生徒や先生がいるのは
わかっているわけ。でも、その日は本当に誰もいなかったんだよ。
人の気配が無くて本当にシーン……としていてこの空間というか世界に自分1人だけ
みたいな感覚だった。

玄関に入っても誰もいなかった。いつもなら生徒が靴を履き替えて教室に向かう
ために階段を上る音や話し声なんかでざわざわしているのに、校内には生徒はおろか
先生まで、俺以外誰も校内にはいないんじゃないか?って思う位シーン……としていた。

俺は怖くなって急いで自分の教室に向かうんだけど、その道中も誰とも会わないし、
足音も俺一人だけだから、誰も校内にいないとは理解しているんだけど、教室にいけば
みんながいるって思わずにはいられなくて急いで教室に向かった。
案の定教室に入っても誰もいなくて、俺は軽いパニックになって掃除道具が入ってる
ロッカーとかを開けて誰かが隠れているんじゃないか?と思って人を探したんだよ。
隣の教室や違う階の上級生や下級生の教室や職員室なんかも探したんだけど、誰もいなかった。