まあ、主役側が負けて終われば後味悪いよねって言う…
「有害都市」(筒井哲也)
あらすじ
2019年、東京オリンピックの開催により世界から日本が注目される中、
国内では漫画やアニメ・芸術作品等に対する規制が強化されて行き
特に漫画やラノベは「健全図書法」という法律で有識者から
徹底的に監視され、改善が見られなければ「有害作家」認定され「有害作家」認定されて
人格更生プログラム(犯罪や虐待の映像を吐くまで見せられたりする)を強制される
漫画家の主人公は所謂ゾンビもの(正確には少し違うが)で連載が決定するも
案の定、有識者会議によって槍玉に挙げられてしまう
主人公やその担当は何とか連載を続けようとするも
健闘むなしく呼び出しをくらい、魔女裁判さながらの弾圧を受けてしまう。
主人公の味方も駆けつけるが会議のメンバーの心が動くことはない
結局、主人公は「有害作家」認定を受け「プログラム」に加え
脳の手術(要はロボトミー)まで受ける事に(おまけに情報操作で世間には伏せられる)

作者が実際に有害図書指定を受けた為に、極端な話になった気がするが救いが無い…