日野日出志の『魔鬼子』というホラー漫画
魔界で一番醜い悪魔の女の子「魔鬼子」が、魔界で一番美しい悪魔に成るという夢を叶えるため、地上の生きた人間を地獄へと落とそうとするという物語
なんだけど、なんと言うか魔鬼子は悪魔である筈なのに「根は良い子」で、標的の人間を死の一歩手前まで追い込むことに成功しても、そこで非情に成りきれなくて結局は人間を助けてしまう(毎回そういうテンプレ展開でマンネリ)
悪魔である魔鬼子は人間を助ければ助けるほど醜い姿になっていくという呪いのような体質
それでも魔鬼子は「美しくなる」という夢のために歩み続ける
最終話のタイトルは「終わりなき旅路」で、やっぱり展開は同じ。タイトルが「魔鬼子の願いが叶うことは無い」と示しているかのようだった
なんだかひたすら魔鬼子が哀れな物語だった