結婚式がはじまろうとしている

馬に乗った文金高島田姿の新婦がお供を引き連れて橋を渡ろうとしている

橋までの距離にして一キロメートルほどか

橋の中ほどに異形の輩が待ち構え結婚の邪魔をしようとしている

橋の入り口に数人の浪人達が彼ら異形の者達を討ち果たさんとしている

見ている。上からそれら全てを見ている者がいる

何も手を出せない、何故なら全ての始まりと終わりを知っているから

それが良い事なのか悪い事なのかを全て知っているから