412名無しさん@1周年2018/10/18(木) 15:20:03.23ID:1Zm4kXIa0
イスラエルの律法においては、貧民を救済するために、とくに細かな配慮がなされていました。
たとえば、貧民に金を貸す場合、それは必ず無利子でなされなければならないとされていました。
旧約聖書にこう記されています。
「あなたのところにいる貧しい者に金を貸すのなら、彼に対して金貸しのようであってはならない。
彼から利息を取ってはならない」(出エ二二・二五)。

また、貧民に日払い賃金を払うときは、日没前にはすべて支払うよう命じられていました。
「貧しく困窮している雇い人は、あなたの同胞でも、あなたの地であなたの町囲みの中にいる在留異国人でも、
しいたげてはならない。彼は貧しく、それに期待をかけているから、彼の賃金は、その日のうちに、
日没前に支払わなければならない」(申命二四・一四〜一五)。
賃金の支払いは、翌日ではいけなかったのです。貧民から担保をとっている場合も、
その日の日没頃には返すように命じられていました。
「もしその人が貧しい人である場合は、その担保を取ったままで寝てはならない。日没のころには、
その担保を必ず返さなければならない」(申命二四・一二〜一三)。

さらに、イスラエルでは、七年ごとに負債の免除が行なわれました。
「七年の終わりに、負債の免除をしなければならない。その免除の仕方は、次の通りである。
貸し主はみな、その隣り人に貸したものを免除する。その隣り人やその兄弟から取り立ててはならない。
・・・・そうすれば、あなたのうちには貧しい者がなくなるであろう」(申命一五・一〜四)。
つまり、誰かから借金をしていて、その返済を。
行ない、七年ごとにやってくる特別な年の終わりに
まだ残金がある場合、その残金の返済はもうしなくてもよかったのです。

さらに7×7=49である翌年、すなわちヨベルの年の大恩赦の年には、土地を返さなければならないのです。
これは私有財産制の否定というよりも貧富の差を縮めるためのものであり、これが現代でもあれば
大地主が財閥になり延々と一族が支配するような弊害は無くなることでしょう。