レオナルドの作品に対する違和感。
モナリザは、たしかに、以前はあんなに可愛くなかった。
目つきが陰険で、口元にはもっと影が描き込まれていた。
女というよりオネエみたいだった。
だからこそ、マルセル・デュシャンは、髭をつけくわえて遊んでみたりしたのだ。
それが、はっきりと微笑みを浮かべてこちら見ている絵に変わってしまった。
私はルーブルで本物のモナリザを見たことがあるので、たぶん間違いないと思う。
今のモナリザは、まるでかつての絵の複製画のようだ。
ルパン三世がすりかえたんじゃないかとさえ思える。w

また、モノクロの素描の方の「聖アンナと聖母子」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵)の、
聖アンナも、以前は、あれほど口角を上げた微笑みを浮かべてはいなかった。
左目の白目の部分も今ほど広くはなかったような気がする。

ヴェロッキオとの合作の「キリストの洗礼」の左側の天使の鼻は、もっと獅子っ鼻だった。

「聖ヨハネ」は、白目の部分がもっと少なかったし、口角も上がってはいたが、
今ほど急角度ではなかった。