「A/Bテスト」って知ってる?Webデザインをする時なんかに使うマーケティング手法なんだけど。
簡単な例だと、一部のデザインを変えたWebサイトを2つ(AとB)用意して、訪問者の反応を比べる(テストする)→よりよい反応が見られた方のデザインを採用する、って感じかな。

そういう意味では、恐怖のA/Bテストとでも呼ぶべき話があるので、短い話だから簡単に紹介させてほしい。

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その夜、ある人がエレベーター待ちをしていたそうだ。
ある人が男か女か、エレベーターが会社のものかマンションのものかなんてことはここでは関係なくて、大事なことは、モニターがついてるタイプのエレベーターだったってこと(中の様子が1階のモニターに映るやつ)。

その人は1階で待っていて、上の階からエレベーターが降りてくるところだった。モニターを見ると、中には長い黒髪の女が俯き加減で立っていて、「なんか薄気味悪いな」なんて思いながら待ってたんだって。

そうこうするうちにエレベーターが1階に着いてドアが開いた。
その人は女の人が降りる道を空けようと脇によけたんだけど、エレベーターの中を見ると誰もいない。
不気味だけど、見間違いだと思うことにして普通にエレベーターに乗ったそうだ。
そしてドアを閉めようとした時だった。突然強い磯の臭いがして、耳元で「見えてたんでしょ」って声がしたそうだ。
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これが話の1つ目。
2つ目は変更点だけ書くと、
「最初、エレベーターのモニターには誰も映っていない」
「エレベーターのドアが開くと黒髪の女が出ていった。女が通り過ぎる時に強い磯の臭いがした」
というところ。

さて、貴方ならどちらが怖い?
どちらを経験したくない?

というのも、この話の本質は、「この話を聞いた人のところに、『その人が怖いと思った方の出来事』が起こる」というものだからなんだ。
今度エレベーターに乗ることがあったら、モニターを確認することをお勧めする。