0598本当にあった怖い名無し
2018/11/12(月) 22:42:03.19ID:aWFOvnYz0その話にはそれから私の身に起こる
怖ろしい出来事が書かれていた。
読み始めてすぐに気付かないなんて、
何て間抜けだろうと思われるだろうか。
でも、思い出して欲しいことがある。
貴方は、ベッドの中で眠るまでの暇つぶしに
洒落怖でこの文章を読んでいないだろうか?
この文章のタイトルは「泥捨て」。
そう、この話の本当の登場人物は、
今この文章を読んでいる貴方なのだ。
ここから先に、これから貴方に起こる
怖ろしい出来事が書かれている。
合わせ鏡の像が無限に映り続けるように、
この話における読者は登場人物に変わり、
それをまた別の誰かが読者として目にする。
そして、合わせ鏡の中にいる悪魔が
鏡に映る人の肩に手をかけるように、
“そいつ”は貴方に話しかけてくる。
洒落怖を読み終わって
眠ろうと目を閉じた瞬間
背後から女の声で
「面白かった?」