お盆には亡くなった人が返ってくるという

お盆の初日、迎え火を焚いて祖先の霊を迎え入れた後
ふと廊下に目をやるとそこになき祖父が立っていた

ああ祖父ちゃんだ…と思って視線を戻しそこで我に返ってそんな馬鹿な!と
今一度廊下を振り返るとそこにはもうなにもない

何もなくても…祖父の気配がしてたんだ

だから部屋部屋のドアを全部あけて祖父を探した
風呂桶のふたまで開けてみた
(勿論いなかったが、もしそこに祖父がいて、やあなどと言われたらそれはそれでアレだがw)

で、母に今じいちゃんがいたよと言うと、
「着流しの着物姿だったでしょ、私もさっき見たよ」とこともなげ母が答えた

そうそうじいちゃんは着物姿だった
祖父ちゃんにはとても可愛がってもらったからただただ懐かしかった

祖父ちゃんをみたのはそれっきりだが、毎年お盆には我が家に帰ってきてくれると思っているよ