オットー・モーニケの見た日本人と日本の社会環境
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/5414/1/KJ00000702904.pdf

モーニケの報告文の貴重な部分は、
自らが体験した江戸時代末期の部落差別の体験を記録しているところにあるだろう。
モーニケは江戸から長崎への戻り旅の途次、
ある晩(兵庫と思われる土地で)海岸に沿った砂丘を日本人の付け人たちと散歩をしていた。
モーニケの葉巻の火が消えた。後ろを歩いていた役人と奉公人に火を乞うたが、
誰も火を付ける道具を持っていなかったので、足の早いものが近くの家から松明をもってきた。
しかしその家が「エタ」の家とわかると、モーニケの手から松明は取り上げられ、
松明を掴んだものは海水で手を洗い、松明を運んだものは、身体を清めるためと称して、
海のなかに入ったのである。そして、かなり離れた家からあらためて松明が取り寄せられた。
すさまじいできごとである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1