水滸伝に出てくる扈三娘という女武将の話

水滸伝は中国の前宋末期を舞台とした話で
梁山泊という山を本拠地とする108人の豪傑(ヤクザ者)が
金持ちや権力者が幅を利かし、貧乏人が虐げられる世界で
悪人どもを倒すという痛快な話、ということになってる。

ある時、梁山泊への参加希望者が近くの祝家荘という村で鶏を盗み「自分は梁山泊の者だ」と言ったため、
祝家荘を支配する祝一族(もともと村を梁山泊から守るため自治組織を作っていた)と梁山泊とが戦闘状態に。
そんな折、祝家の男子の許嫁である扈三娘(扈家の三女)という美女が祝家に加勢。
梁山泊の豪傑、王英(女武将がいると見るやスケベ心丸出しで打ち掛かってきた)らを捕えるという活躍を見せたものの、
その後の戦闘で逆に生け捕りにされてしまう。
扈三娘の兄は妹の身を心配し、「扈家は今後中立を貫くため、どうか妹を無事に返して欲しい」と梁山泊の当時のNo.2である宋江に懇願。
宋江は「扈三娘は私の家族のように扱っているから心配しないで欲しい」と戦闘後に返還することを約束。
その後、自称孔明より優れた軍師の策略(他人の意見をそのまま採択した)で祝家一族は滅亡。
宋江は扈三娘を扈家に返還しようとしたが、宋江の忠実な部下である李逵(三国志演義の張飛の頭を悪くしたような暴れ者)が
前に仲間が負けた腹いせに、扈家一族をすでに皆殺しにしてしまっていた。
宋江は「すんだことは仕方ない。身寄りのいなくなった扈三娘は私の娘として扱おう」と、
前に嫁さんを世話すると約束していた王英(チビのスケベ男)の妻にしてしたのであった。