「自分の身はどうなってもいい。妻と息子の命だけは保証してくれ」と取引を持ちかけ、
国王も「娘は駆け落ちなどしておらず、どこぞの魔物に捕らえられていたことにする。」
「この子も魔物の血を継いでいるとはいえ私の孫。国内には置いておけないが命はまでは奪わない。」
と了承し、バランの処刑が決定した。
そして決行の日、バランは約束通り処刑を受け入れるも
なんと城にいるはずのソアラがバランを処刑から庇い、自ら犠牲となった。
「人間はただ臆病なだけどうか人間を憎まず、息子と幸せになってほしい」と言い残し死んでしまう。
バランは大いに狼狽えるが、国王は嘆くどころか大いに怒り「この恥さらしが!」と詰ってしまう。
それを聞いたバランは怒りに震え竜の騎士の力を開放。アルキード王国を滅ぼしてしまう。
この一件でバランは人間に失望し、人間を滅ぼそうとする大魔王の配下についだのだった。

昔は作中の描き方をそのまま受け取って「人間の身勝手さの犠牲になってしまったバラン可哀相」とか思ってたけど
今見るとそら人間じゃない奴が王女孕ませて一緒に国外逃亡なんて魔王みたいなことやってりゃ処刑されるのもの当たり前だし
ソアラに至ってはよく知らん男股開いて妊娠・出産、国を捨てて家族生活エンジョイしてりゃ国としては恥さらしもいい所なわけで
人間の醜さに絶望も何も、バランとソアラが馬鹿やったせいでアルキード王国が滅ぼんだだけじゃねーかと
自分の感性の変化も含めて妙な後味の悪さが残った