セネカ「予見について」から

叔母、姪が結婚できるかどうかを気にして、お告げを求め姪を連れて神殿へ。
(その地域では当時、お告げを求めて神殿で祈ることはごく一般的に行われていた)
神殿で叔母は座り、姪は立っていた。
お告げがなかなか降りてこないので、姪は言った。
「疲れちゃった。叔母様、座ってもよくて?」
「よくってよ、あたしと替わるといいわ」
その言葉がお告げとなった。
叔母は死に、姪は叔母の夫に嫁いだ。