他人に話して怖いか怖くないか正直わからないが
ここ最近体験した、少し怖くて不可解な話をさせて欲しい。
少し長くなるので、時間がある人は読んで欲しい。

俺はマッサージ、その中でもタイ古式マッサージが好きで
疲れが溜まったり、スッキリしたいと思うと、よく足を運んでいた。
行った事ない人にどういったものか説明すると、指圧と言うより
ストレッチに近いマッサージだと思って欲しい。二人一組でやるパートナーストレッチみたいなものだ。
加えて特徴としては、熟年のタイ人女性が施術師である事がほとんどで多くの場合、「抜き」が付いている事が多い。
当然マッサージとしては割高ではあるが、身体の疲れと共に性欲も解消出来るのが肝だ。

話は脱線してしまったが、その日も俺は総武線O駅近辺のタイ古式マッサージ店へ行くべく、足を向かわせていた。
(新宿駅に程近いO駅は激安タイ古式店の激戦区だったりする)
気分的に既存店を試すより新規店を開拓したい気持ちが強く、今まで行ったことのない、駅に程近い雑居ビルの店舗に入ることにした。
中はこの手の店舗にありがちな薄暗さと、心無しかキツいお香の匂いがした。
他に印象に残っているものとしたら、その手の像の多さだ。
タイ人のほとんどは熱心な仏教徒で、当然タイ古式マッサージの店も宗教的な趣向のある店舗が多い。
ただその店は特に(詳しくはよく知らないが)仏教の神々を象る像が多く感じた。
……異国情緒というよりは少し不気味に感じるくらいに。