【完全性は欠点を、悪を排除することによって達成される。これに対して全体性は、むしろ
悪をさえ受け容れることによって達成される。父権的意識は、ともすると完全性を目指そうとする。
それは鋭い切断のはたらきによって、悪しきものを切り棄ててゆく。
ところが、女性の意識は何ものをも取り入れて、全体性を目指そうとする。(中略)それは内部矛盾
を許容しなくてはならない。】
引用:https://sinkousya.exblog.jp/9403239/

「完全性(父性・男性性・社会性)」は、何らかの判断基準を基礎にして「悪」を定義し切り捨てるシステム。
そのシステムは、「何らかの基準に依存し支配され、その基準が持ちうる視野・視点の範囲内でしか作動できない」
システム運用の基礎となっている判断基準が採用されなくなればそのシステムは悪を定義できず成立も作動もできず崩壊する。
それは即ちタロットに描かれた「塔」で、塔が振るう「定義された悪を切り捨てる機能」は剣だ。塔も剣も、男根のシンボルだ。
判断基準が採用されなくなったり別のものに変更される時は、ライフスタイルの変化時が多い。
神経症の回復期などにも起きやすい。