ヴィシュヌスークタとも呼ばれるこの賛歌には救済論が含まれているとされる。
この賛歌ではヴィシュヌは三歩目に、死を免れない者たちの領域を超えたことが示されている。
そこはもっとも高い場所であり、神に帰依したものたちが幸せに暮らすとされている。シャタパタ・ブラーフマナ(英語版)(紀元前8-6世紀)ではこのテーマをより深く掘り下げている。
ここでは3つの世界(トリロカ)をアスラに奪われた神々をヴィシュヌが代表し、トリヴィクラマにより世界を奪い返す。
ここではヴィシュヌはすなわち死を免れない者たちの救済者であり、神々の救済者でもあると読み取れる。