少しフェイクを入れた話をするけど、ここのルールに沿ってなければごめんね。

『謎の上司さんの話』

俺には霊感がある妹がいる。いわゆる見えるタイプ。

現在は、それを知ってるのは身内だけ。他人に風聴したらろくなことが分かっているからだ。(そのせいで過去には苦労した)

けど、妹はこんな面倒くさい能力と折り合いを付け、今は社会人として働いている。

さて、今回の主人公は、妹ではなくその上司さん。

温和な中年の男性らしいが、初めてこの上司を見たとき、妹は驚愕した。なぜなら、霊的な存在がその男性に一切関わっていなかったからだ。

普通は、守護霊とか悪霊とか浮遊霊とか神的なものとか何かしら関わっているのに、上司の周りには何にもいないのだ。

次のようなこともあったらしい。

妹の会社は、年初の仕事始めの日には近くの神社にお参りに行く習慣がある。

もちろん、上司も一緒に行ったのだが、ここで妹にとっては驚くべきことがおきた。

その神社の神として祀られている存在が、おじさんに対して微かな緊張をしていただけでなく、上司をどう扱って良いか分からず、ほぼ無視していたのだ。

俺「何それ、その上司さんって凄い霊能力でもあるのか?」

妹「凄い悪霊だって上司を完璧にスルーするくらいだから、何かしらの力があるとは思いたいけど、そんな力を使っているようにはとても見えないよ。」

神まで緊張させるって、何者なんだよこの上司さん・・・


需要があればまた明日の夜にでも