続き
それから何年も経って俺が高校生の時、家族が死んだ
その頃の俺は激しくグレていて、葬儀には出席せずに友達と遊ぶ予定を立てていた
だけど、何故だかだんだんいてもたっていられなくなって、急遽遊ぶ予定をキャンセルして、葬儀に途中参加することにした
俺はギリギリで火葬場に駆け付けて、火葬される直前の家族の遺体を一目見た
俺が一言発したら、その瞬間に親戚の何人かが涙ぐんで、後で「ありがとう」と礼を言ってきた
俺はもうそこで帰ろうとしたんだけど、そしたら親戚の女性が俺の腕に絡み付いてきて、引き留めるための言葉を呟きながら、なんと俺の腕に胸をムギュッと押し付けてきた
その瞬間、俺の脳内でその女性とパンツお姉さんの姿が重なった
(あの時のパンツお姉さんって、この女か〜!)
と気付いて衝撃が走った
俺は激しい悪寒と嫌悪にかられて、人目も憚らず激しく腕を振るって乱暴に女性の手を振りほどいて、逃げるようにその場から走り去った

後で知ったけど、あの女性は黒い噂がいくつもあって、現在はうちの母とは犬猿の仲らしい
とにかく怖かった
パンツ丸見えだったのもらたぶんわざと