引っ越しのバイト行ったら、事故物件の後始末で2万円余計にくれるというので
嫌々やってみた。話によるとこの部屋で死んだ訳じゃないらしかったので怖く
無く作業してた。もうほとんど運び出して後は室内の掃除だけだった。床を拭いて
いたら、黒い点を見つけてよく見たら小型カメラだった。床板が浮いていたので
外してみたらコードが出て来てそのコードを引っ張り出してたら、ベランダまで
続いてて外の所にシャーペンの芯みたいなアンテナが5cm立ってた。咄嗟に
頭の中でコレ売ったら結構な額になるかも?と思いついてポケットに仕舞った。
掃除を終えて帰る途中、大家さんがお茶菓子を用意してくれてるというので
寄ってみたら、呼ばれてたのは俺だけだった。変だなと思いつつ世間話をしな
がらお茶菓子ごちそうになってたら、大家さんが黙って盗聴カメラ出しなさいと
言うので怖くなって立ち上がったら気絶してしまった。
起きたら、掃除してた部屋だった。大家さんがお茶菓子用意して待ってくれてる
と聞いたけど、嫌な予感がして行かなかった。後日、電気屋で盗聴カメラを売り
に行く度に車にひかれそうになったり、大雪になったり、原因不明の足の痛みに
襲われたりしたが、金欠の執念でなんとか売りに行けた。10万近くにもなった。
その夜、夢で超美女の幽霊に「あんた最低!」と叫ばれる夢を10回見た。
ちなみに大家さんとこでお茶菓子いただいた同僚は病気になって1カ月入院した。