>>368
水瓶座は博愛精神も司るので、日本が「和」というものをキーワードにしている
国であることは意味深です。この「和」は個性の抑圧と犠牲のもとに従順で
あれと強いる強権的・同調圧力的な価値観や理念ではありません。
建国ホロのドラゴンヘッドが示す今生のテーマ「孤立を恐れず才能発揮・自己表現」が
それを示しています。為政者の都合や同調圧力に基づく秩序が和の偽物(代償行為・代用品)
であるとすれば、本当の「和」は「スタンドプレーから生まれるチームワーク」という
一人一人が本当の自分になること(=自己を押し殺さず表に現すこと)が欠かせないものです。
多様性を可能性と捉える発想と余裕が博愛精神にはあるのかもしれません。
ちょうど、「すぐには役に立たないがもしかするといつか役に立つかもしれない変わった研究」
に対して排除せず尊重できる余裕を持った意識に近いかも。
「風の谷的な共同体」もまた、住民にそういう意識が存在したからこそ上手く行ってた
気がします。何しろ作中で姫様自体が「変わり者」と評されてましたから。

個人的に「青き衣の者(アニメ版)」や神武天皇はモーゼっぽい気がします。
故郷を追われた集団を新天地へと率いる長にして新国家の開祖。
モーゼ(相当変わり者というか電波)に率いられたユダヤ人達がカナン人、アモリ人、
ミディアン人などと戦い勝利して行く様は東征とも重なります。
こういうの東西を問わず元型的な物語なのかもしれませんが、残念ながらナウシカの物語
とは違って「和」とか博愛精神とかとは無縁・・・