「Cという分野で成功をおさめる」

本気でそう思うのなら、
A→B→C というルートではなく、
F→E→C というルートが正解である

超自然的存在は、奇跡のめぐり合せの力を何重にも駆使して、
F→E→C というルートをその子供にプレゼントする

ところがしかし、その子供は、
「A→B→C というルートで人生を順風満帆に進む物語」
を演じることに執着しすぎて、

「俺が行きたかったのはA大だ! F大なんて行きたくない!」
とやる気をなくして、道半ばで人生を放棄してしまう

「タイムリープで大学受験前に戻りたい! 今度こそA大だ!」
とか、
「今までのことは夢だ! 明日、目が覚めたらA大生だ!」
とか、
ひたすら後悔するばかりで、ちっとも前に進まない
F→E→C という正解のルートをさっさと進めば良いのに、だ

結局、「Cという分野で成功をおさめる」ことはどうでもよく、
「A→B→C というルートで人生を順風満帆に進む物語」
の主人公を演じて自己陶酔に浸りたいだけの、馬鹿だったのだ

「よし、明晰夢だ! A→B→C というルートを進む明晰夢を見よう!」

こうなってしまうと、もはや、超自然的存在にはどうしようもない
超自然的存在は現実世界での奇跡のめぐり合せを司る者なのだから