叔母が死んで数ヵ月後の正月、救急車がきてIさんの家の前にとまった。
急いでみにいくと、Iさんが運ばれていくところだった。
お向かいのお婆さんがいうには、孫がきていて一緒に羽根つきをやっていたところ、屋根に羽根がとんでいって
それを取るために脚立をつかって屋根に上って足を滑らせて落ちたらしい。
Iさんの家の壁には脚立がたてかけられ、その下には血だまりがあった。
Iさんは結局、その後家に戻ることなく病院で亡くなった。

その時は、こういう偶然もあるんだな、というくらいにしか思わなかったが
その翌年、父は母の実家(漁師をやっている)にいき、親族と船釣りにいって海に落ちて死んだ。
さらに、数年後、母が頭痛が酷くなり病院にいったところ、脳腫瘍がみつかった。
手術をしたが場所が悪く完全にはとりきれず、抗がん剤をつかって小さくしたが再発。
二度目の手術もしたが、次にまた再発する可能性は高く、手術の回数も限界があるといわれた。
そして、兄は4年ほど前、職場の駐車場でトラックの掃除をしているところにつっこんできた別のトラックに挟まれて死亡。
これはさすがに偶然じゃないよな、と思っている。

ちなみに俺は焼け死ぬといわれた。
それが事実かどうか、確認したときには俺はこの世にはいないはずなので、検証不可能ってのが残念。