十年前、姉が二十歳の誕生日の翌日に首吊り自殺したこと

遺書は

「自殺。生きるのめんどい。ほんとにそれだけだから気にしないでね!
今までサンキュー。一応身辺整理はしといたよ。
でも全部は流石に無理だったからゴメンけど後片付けヨロ!」

だった。



ほんとにこれが全文だった。軽すぎるわ
こんな遺書残されたら

「ざっけんな!」

としか出てこず。
嘆くことも怒ることも出来ず。残るのはずーっと気持ち悪いモヤモヤだけ

警察の人もこんな遺書初めて見たって引き気味だった。
恐らくこんな理由で自殺する訳ないって我が家の健全性を疑ったのだと思う。
両親曰く虐待も疑われたようだし

昔から無気力の塊みたいな人で、小学校に上がったあたりから

「だるーい。何もしたくなーい。小学校行かない!」

な人だったし、高学年になったあたりからちょくちょく

「死んだ人はいいなー。何もしなくていいから」

「子どもとしての義務は二十歳で果たせるから(?)二十歳になったら死ぬね」




と宣言していた