諸事情からちょっと話題になった漫画「とっても、ざんねんなこ、のんちゃん」の中の話の1つ。
主人公の「のんちゃん」は病的な程に過敏で神経質で、些細なことですぐに重度のトラウマを負ってしまう変な女の子。

冒頭。
のんちゃんは鬼気迫る雰囲気でトイレの隅に縮こまって、カップ麺のメーカーに半狂乱でクレームの電話を入れていた。
「おたくで買ったカップ麺を隅々までチェックしたら、原材料に○○って明記されてるんですけど、検索かけたら発ガン性リスクとか出てきたんでしけど…。……曖昧な返事はしないでください! それから、××っていったい何なんですか…?」

(どうして…こんな地獄みたいな展開に…。)

少し前のこと。
のんちゃんの家に新品の電子レンジが届いた。
のんちゃんはこの電子レンジの最初の使用者になりたいと思ってはしゃぐ。
ペットであるインコのピーちゃんも鳥籠の中で鳴いて羽ばたいたので、のんちゃんは「ピーちゃんも祝福してくれている」とますます嬉しくなった。
のんちゃんが電子レンジの箱を開けてみると、箱の中から分厚い説明書が出てきた。

昔、アメリカで電子レンジが発売されて間もない頃、老人が濡れた飼い猫を乾かそうと電子レンジに入れて殺してしまうという痛ましい事件があった。