記憶してる人も多いと思うが静岡県で起きた感電事故

2015年7月19日
Aさん一家は、友人であるBさん一家を連れて親戚宅近くで川遊びをしていたが
突然、川沿いの斜面を登っていた8才の子供の片手の指が吹き飛び、河原へ転げ落ちた。
2家族の親たちも救助のため川に入ったものの次々に倒れていき、
騒ぎを聞きつけて救助を試みた近所の女性も川の中に倒れてしまう。

実はそこの斜面では親戚がアジサイを育てており、そのアジサイを狙ってやってくる
鹿を避けるため電気柵を設置して夜間のみ通電していたのだが
その日に限って昼間に電源を切るのを忘れてしまい、その柵に子供が触れて
切断された電線が川の水に浸かってしまったのだった。

電気柵は市販されているものならば漏電を防ぐ遮断機や通電の制御装置が
付いているために触れても一瞬刺激を受けるだけなのだが
このとき設置されていた柵は親戚が自作したもので安全装置の類は付けられず、
それどころか効果を上げるためにか電圧を440ボルト(42ボルトで人間は死ぬ)
まで引き上げられる変圧器が取り付けてあり、
周囲には注意を促す看板も設置していなかったのである。

2家族と近所の女性の計7名は病院に搬送されるも
A家の夫と、B家の夫の2名が死亡するという惨事となった。

柵を設置した親戚の70代男性は警察の聴取やマスコミの取材に対して
「申し訳ない。死んでお詫びしたい」と繰り返し、
高齢であることや持病のことも考慮して自宅に戻されていたが
8月7日に首を吊って死亡しているのが発見された。