ルパン三世のTVスペシャル
内容自体はそんなでもないけどモヤモヤした話

異常な再生能力、不死身の肉体を持つ謎の女の子
事故で両親と生き別れたが本人だけはその性質で生き延びた
世話になってる孤児院の経営の為その体質で裏の要人を警護したり、不老不死の超人の秘密の鍵を握る個体として悪党に狙われたりしてしまう
孤児院でも異様な体質の為に孤立していた不死身少女には唯一、慕ってくれる妹分がいた
妹分が少女を助けてくれ(悪党から盗んでくれ)とルパンに頼み込み物語が始まる

ルパンファミリーと悪党の激闘の末
その根源が絶たれたのか少女は不死身でない普通の人間になっていた
自分の体質を嫌っていた少女と妹分はそれを喜び「ルパンが盗んでくれた」とよく分からないが〆る

基本ハッピーエンドなんだけど腑に落ちない
体質で苦労もあったろうけど非力な少女が孤児になりながらも事故を生き延び妹分や孤児院を助ける事が出来たのも不死身のおかげだった
治癒能力が急に無くなれば後の日常生活に多少なり不自由するだろうし
なのに、その体質が無くなって手放しで喜ぶ感覚が分からない
もし今後ケガして死んでも体質がまともになった結果だからと死別を受け入れられるのか?
超人的な体質に助けられながら、それを儲け物と前向きに捉える様な場面が全く無い

基本TVSPゲストへの関心なんて皆きわめて薄いから適当に書いたのかも知れんが少しでも少女らの境遇を考えればそんな一方的な話になるものか?
或いは人外=悪という固定観念がかなり強かったのではないか

キン肉マン二世の「愛を掲げる癖に異形異能の者を徹底排除しようとするのが人間」という台詞を思い出した