アレックスが口を開く
「何にせよ、“それ”が人類最後の希望であることに変わりはない」

アレックスは主人公に真相を語る。
先程まで主人公が体験してきたことは、モーガンという人物の記憶を元に作られた「仮想現実」であり、モーガンの夢を見ていたに過ぎない。
仮想現実の宇宙ステーションの中で主人公が出会った生存者たちはAIオペレーターたちが操るノンプレイヤーキャラクター(NPC)であり、言わば主人公はテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)をプレイしていたような状況だったのだ。

アレックスは現実の世界を主人公に見せる。
そこは、コーラルに覆い尽くされて滅びた地球だった。
いったい何が起きてこうなったのかは不明だが、乳首はエイリアンに征服されてしまっているのだ。

アレックスは「私はエイリアンの能力を人間に取り込むことばかりしてきたが、その逆はしてこなかった」「君には架け橋になってもらいたい」
そう言うと、アレックスは主人公に手を差し伸べる。

主人公の正体はエイリアンだった。
ただし、主人公はアレックスの処置によって、モーガンとして宇宙ステーションをさ迷ったという記憶を持つ、「人間の心を与えられたエイリアン」であった。

ここで選択肢が現れ、アレックスの手を取るか、皆殺しかを選べる。
アレックスの手を取る場合は、主人公はアレックスと握手を交わし、世界を変えることを約束する。
皆殺しの場合は、オペレーターAIたちを破壊し、アレックスの心臓を貫いて終わる。

このゲームの何が後味悪いかって言うと、宇宙ステーション内でどんな行動をしてどんなエンディングに行き着いても、トゥルーエンドの結末自体は変わらないから達成感が無いということ。
プレイヤーからすれば宇宙ステーションで二つのエンディングのどちらを選ぶかで凄く悩まされると言うのに、その後のトゥルーエンドによって無かったことにされる上に、現実の地球は既に滅びているっていう。