ヤマシタトモコ作ひばりの朝。
主人公のひばりを取り巻く親戚の兄ちゃんとかその彼女とか友達とか担任の先生とかの群像劇でなかなか後味悪い。
中学生のひばりは、同い年の女の子より肉感的な体つきで周りの大人や同級生から「エロい」「そういうの狙ってる」と思われがちだが本人はいたって普通の気弱な子供。
家でも父から性的な目を向けられているため家にも学校にも居場所がない。

ある日クラスで一番可愛い女の子美知花に「父親から性的虐待を受けている」と告白するも、美知花がその噂をクラス中に広められ、ますます居場所をなくすひばり。
そんな現状を親戚の男の友人である憲人に相談する。
憲人はそれを聞いて「なんとかしないと」と思って女友達である富子に相談する。
富子は電車で聞いた噂話やひばりの見た目からなんとなくひばりが性的虐待を受けていることを察していたが憲人の話でそれが事実だと確信し、富子の彼氏でありひばりの従兄である完にもそれを打ち明ける。
しかし完は「父親がそんなことするわけがない」という思い込みから、ひばりの父親に直接そのことを確認する。
当たり前だけど父親は否定。
「さっさと謝っちゃえってひばり!」と言う完と何も言わずひばりを見つめるだけの父親に「あたしが悪いんじゃない」とだけ吐き捨て逃げ出すひばりだが、結局行くところがなく帰って父親に「ごめんなさい、完ちゃんの言ったとおりで」と謝る。

ここまででも胸糞悪いのに、最後ひばりの生死が分からないみたいな終わり方しててめっちゃ後味悪い漫画でした。