有機ELパネルは液晶パネルと比べ、現状では寿命の半分と言われるが、
マイナス20度〜70度迄の温度差の大きいテストピットで、
車内設置に耐えうる耐久性を検証するんだけど、恐らく寿命は極端に短くなる、
それと、調達コスト二倍、バックライトを使わない自己発光なので基本的に暗い、
自動車用液晶パネルは、直射日光でが入り込むと見えづらいから、
照度が特別に高いバックライトを入れて解消している。(認可上、保安基準上の一番のネック)
発光用の有機物を薄い膜で積層している為、振動、衝撃に弱く、それによるドットの部分欠損が発生しやすい。
それと、自動車部品の要求単価は驚くほど低く、現在と同じ単価にならないと採用されない。
よって納入企業はコストダウン技術開発が最優先となる。
安定の域に達している液晶パネルが品質、耐久面で無難で、薄さにこだわる必要も無い。
アナログメーターよりコストダウンで且つ信頼性が最優先になる事が重要なので、
大量生産ゆえにリスクを徹底的に排除する自動車メーカーの体質、
メーターの表示が原因で欧米で事故が起きると賠償、リコール、国への制裁金支払いで、
莫大な出費となる。
有機ELパネルは選択の対象外。
表示画面上、何ら違いの判らない部分に不要なクオリティ。
高級車でさえ、未だ標準装備ナビ、操作画面パネル等に有機EL使わない理由。
これらが理由で、有機ELパネル使用の将来的な計画も無い。
既に有機ELとは異なる技術の転用は研究中。
一応、自動車メーカー電装品メーカー勤務だが、シラケる話でスマン。