某webサイトに掲載されてる短編漫画
「あらわのスキマに忍ぶ毒」

主人公には双子の姉がいる。そっくりの顔で昔は仲が良く一緒に遊んでいた。
だが成長するにつれ、いつも姉といることをからかわれるようになった。
それから主人公は姉と距離を置き、辛辣な言葉を吐くようになっていった。

高校生になっても姉への態度を変えられずにいた頃、主人公は「マシロくん」の噂を聞く。
「マシロくん」とはどんな質問にも答えてくれる七不思議のような存在で、使われていない所定の下駄箱に自分の下駄箱番号と質問を書いた手紙を入れると放課後に返事が来るという。
返事が来る人は来るが、来ない人には何度入れても来ないらしい。
半信半疑だった主人公は、ある日失くした鍵について「マシロくん」に聞いてみた。
放課後、主人公の靴の上には黒地に白い文字の紙が入っていた。
「マシロくん」の返事には、書いていない主人公の名前と鍵は部屋の机の上にあるとあった。
主人公が慌てて帰宅すると本当に机の上に鍵はあった。動揺した主人公は鍵を見られたくないこともあって心配する姉を突き飛ばしてしまう。
倒れる姉と壊れた眼鏡に、しまった!と思う主人公に反して、姉は久しぶりに見る笑顔を浮かべていた。

それから主人公は「マシロくん」に色々な質問をした。内容は主に姉についてであった。「姉は怒っているか?」「姉は辛くないか?」などを質問したが返事はみんな否だった。
その頃から姉はコンタクトをし、明るくなっていった。
急な姉の変化に戸惑うが、主人公が悪態をついても朗らかに受け止める姉に(もしかしたら昔のような関係に戻れるのではないか)と期待した主人公は話のタネに「マシロくん」の話をした。
姉は真剣に聞いてくれて、恋バナじみた話など和やかに会話が出来た。