キノは異例なことに滞在の延長を希望するが、国の職員は急に無愛想になって断る
三日目、追い出されるようではあるが、多くの人々からの笑顔で見送られるキノ
「休むの次の尾根の向こうまで行ってから」との忠告通りに野宿をしていると、国の近くの山が爆発して瞬く間に国全体は火砕流の直撃を受けて全滅
出国のときに持たせてくれた食べ物の袋の中の手紙でキノは事情を知る
一ヶ月前に噴火が予知され、国民は愛着を持ち長年暮らしてきた土地と共に滅ぶことを決めた
国民は悪評の国のまま最期を迎えることを後悔していたが、三日前になってキノが訪問したため、国をあげて感謝と歓迎をした
滅亡の事は国の子供達には伝えていなかったが、宿の少女は知っていたことを、手紙とは別に入っていた少女からのメモでキノは知る
噴火前日に結婚式を挙げる若者や、両親から旅に出ても良いという提案を断り宿を継ぐ夢を語っていた少女、幸せ満開に見えていた全国民が全て消し炭に