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ルコント・デュ・ヌイの説明です。
地球上に生命が自然発生したと仮定し、その確率を求めようとすると、問題があまりにも複雑すぎるため、
その計算の基礎を築くことさえ不可能だというのです。
蛋白質の分子のような「生命の持つ本質的な要素の発生する確率」について試算してみました。
すると、「2.02×10マイナス321乗」ということになり、こういう確率で物事が起こるために
必要な物質の量は、想像を絶するほどいうことなのです。つまり統計的に計算すると現実的に不可能ということです。
偶然の作用やふつうの熱運動によって非対称的の高いただ1つの分子を作り出す確率は、現実にはゼロである。
光の周波数に匹敵する毎秒500兆(5×10の14乗)回の振動を想定した場合、
地球と同じ大きさを持つ物質の中で、そのような分子を1個作り出すためには、
平均しておよそ10億年の10の243乗倍の時間が必要となる。しかし、ここで忘れてはならないことがある。
地球は誕生してからまだ20億年しか経っておらず、そこに生命が現われたのは、
地球が冷却した直後、つまり約10億(1×10の9乗)年前なのだ。
単に300倍から400倍の時間が足りないというのではなく、なんと10の243乗倍もの時間が足りないのである。
ルコント・デュ・ヌイは、結局、生命というのは、何か偶然にして生まれたのではなく、
<神のような存在>が意図的に創ったのではないかということを言いたかったようです。
さらに、<最終的に神が意図すること>、つまり「なぜ人間を創ったか?」という答えは、
「人間に真の良心に目覚めさせるため」だと言うのです。
科学が進歩すれば進歩するほど、少なからず神の領域にまで踏み込んでくる。