弊社は山間ではないけれど、周りには田んぼと養鶏場跡地しかない田舎に所在するせいか
冬以外の季節は毎日何らかの虫と遭遇する、虫嫌いにとっては地獄のような会社です。
(入社前の面接の時「虫は平気?」と聞かれたぐらいw)

そんな会社なので、朝、出勤するとデスクというデスクに小さな羽虫の死骸が無数に転がっています。
でも、総務部長のデスクだけは羽虫の死骸が少ないんです。
入社当初はデスクの位置の問題かと思ったけど、両サイド・向かいのデスクは死骸だらけなので多分違う。

不思議だね〜と同僚と話しをしていたら、総務部長のデスクの隣に座る最古参の嘱託社員のおっちゃんが
「部長は虫が好かない人だからね」「ああなったらおしまいだ」と言いました。

確かに総務部長は、他人に厳しく自分に甘いという嫌な上司のテンプレのような人。
彼のせいで進行中の仕事を混ぜっ返させられたり、ミスを擦り付けられ社長に怒られたりすることが何度もありました。
この性格のせいで女房と子供に逃げられたという噂すらあるぐらいです。

ちなみに嘱託職員のおっちゃんは、古くからの言い伝えやお祭りが伝わる地域出身の人。
おっちゃんの話しを聞いた時、落語か植田まさしの漫画のネタみたいだと思ったけど、
もしかしたら私の知らない何かを彼は知っているのかも。

ほんのりどころか全然怖くない話でしたね。