心霊系じゃないけどかなりトラウマなのを

子供の頃、何が原因でなのかは分からないけど
家の近所一体で、くすさんって大型の蛾が大発生して
夜に明かりめがけて大量に飛んでくるもんだから
暑いのに気持ち悪くてとても窓を開けられない日が
一か月近く続いた事があったんだ
(当時の気温は夏でも夜なら窓開けりゃ済んでたっけな)
ぶっとい胴体に目玉みたいな羽模様のただでさえ気持ち悪い蛾だった

そんなある日、早朝に目覚めてカーテンを開けたら暗い
俺雨戸なんぞ閉めたっけ?と思ったけど良く見たら
網戸一杯にくすさんがへばりついてて俺パニック

かーちゃん叩き起こして半泣きで虫を刺激しないように
(大群にぶわーっと飛ばれたらたまらないからね…)
そっと家の外に行って外から見たら、家の壁一面が
くすさんの模様でまるで妖怪の目々連みたいになってた

どうしようもないし害がある訳でも無いから…と諦めて放置したら
昼過ぎまでには四散してたが、あの光景は未だに忘れられん

ただなんで俺の家の壁だけにあんなに集中したのかは謎だ
まあ知りたいとも思わないけど