今から俺が人生で始めて女の子を自分の部屋に上げた日からはじまった変な話をしようと思う

俺はその夜信也勤務で参っていた
誤字じゃない
信也っていうのは俺を小間使いのように使う同年代の悪ガキ大将の実名
上だけださないだけでも感謝しろってくらいこいつには色々された
この時も、この信也が遊びに行くことになって空けた仕事の穴を埋める為に働かされてた
尚、給料は信也に渡るっていう奴隷生活

田舎のコンビニは楽だって思ってるやついますぐ表出ろ
で、切符買って田舎行ってコンビニみつけて深夜を待て
ワンオペでワン品出しワンワンワンと犬じゃねえんだからって激務で参ってるのがいるはずだから
その時の俺もそんなかんじで、もうなんか世界はオタワみたいなね
あーこれ終わったらNiftyServeでNetHackのダウンロードを許可するみたいなくだらないことで
とりあえず正気を保っていたんだが今思えばオタの極みに足突っ込んでたな

で、やっとドリンクの品出し終わってジジイみたく呻きながら腰さすってるとだ
顔真っ青にした北条綾乃(出典:フォトジェニック)みたいな外見の女が自動ドアに激突する勢いで駆け込んでくるの
つーかあんた開きかけのガラスドアに肩からねじ込んだよね体
乳のあたりつぶれてすんげえ淫猥で目に焼き付いてましたよってくらい必死
でまくしたてられるあれこれ

「は?」

これが俺の第一声
だって外見しとやかっぽいのに訛り酷い上に酔ってて何言ってるかわからねーんだもん
向こうも伝わってない事は察して
「助けて」って泣きそうな顔になって
ようやく俺もああなんか巻き込まれたかこれって事情理解した
全然理解してなかったけどな