全然怖くないけど、俺が幼少期過ごした神社の話
その神社はだいたい500年くらい前のもんで、本殿のすぐ隣にやたらでかい白樺の木があったりして、
俺が小学生くらいの頃は白樺の木は触り放題立ちションベンし放題の感じだったけど、中学に上がる頃にはなんか紐でぐるーっと囲まれて立ち入れないようにされてたり。
そんなふうに割と管理されてるようでありながら、ため池にはビールの空き缶が捨てられてるような、そんな神社。
敷地自体は広いから小学生の格好の遊び場であり、憩いの場でもあった。

俺は高校生の頃にその地元は離れたんだが、つい最近その地元に立ち入る用があったので、色々用を済ませたあと夜遅くにその神社に立ち寄ったんだ。ひさびさに。
難関資格試験の勉強とかしてて、その合格祈願でもしようかなーっつって。

んで、神社の敷地を囲っている壁みたいなとこの側面に車つけて、ドアあけると、
神社の敷地内から何やらうめき声がするんだよ
なんかもう、人ならざるものみたいな。苦しんでるような声が聞こえてくるんだよ。
俺は即座にドアを閉じてその場から離れた。話としてはそんだけなんだが



その当時、神社の本殿ではない建物が火事にあったりしたし、そういうふうに空き缶が池に捨てられてたりするし。
なんか神社で奉られてる神が化け物か何かになったのかなと今となっては思う。