そこは、とある雑居ビルの3階だった。「本日スターゲートが開きます。」
スポーツ新聞の暗号だ。俺にはピンときたね。何かあると。

3階に付くとそこは漆黒の暗闇だった。
漆黒の闇の中、「お待ちしていました」と、下郎が俺様にひざまずいていた。
フハハハハー。俺様は得意げだった。
俺様はエントリー代金としてポケットからありったけの500円玉を取り出し
下郎にくれてやった。下郎は明らかに不服そうだがそんな事は俺様の知った事じゃ無い。

とにかくここは漆黒の闇の中だ。ちょっと待て、俺様は何とかって漫画のシュウじゃねーぞ。
だが、そんなもんで怯む俺様でもない。なんせ俺様には後退のネジなんて無いからな。
上等だ。
俺様は全身の闘気をみなぎらせ、下郎が案内する暗闇へ歩を進めた。そこは更に漆黒の闇だった。
何しろここは秘密のスターゲートだからな。お前ら凡夫は近づけまい。
俺様はそこで来ていた服を脱ぐように指示され、待機するようにと下郎に報告されていたので
漆黒の暗闇に包まれ仁王立ちで立っていた。
しばらくすると衣擦れの音が俺様の耳にかすかに響いた。ム!無!這い寄る混沌。
俺様は仁王立ちのまま爆発した。そこでまた俺様の何かが壊れた。
「俺様は時を超えたのか?フハハハハー俺様は時空をも手に入れたのか」。
しばらくすると照明の薄明かりがかすかに灯った。
俺様の前にひざまずき佇むプレデターにそっくりな女がそこにいた。
どうやら俺様の生命の闘気を吸い取ったらしい。
ほう。創造か。フハハハハー。俺様は創造主なのか。んな事はお見通しだ。
薄れていく意識の中、混沌に落ちる頃、
プレデターが小さくメッセージを口ずさんでいた。これだ。

「ミミズだーってオケラだーってアメンボだーって、
みんなみんな生きているんだ友達なーんだー」

見よ下郎共。この真理を。