新潟県の直江津町(現上越市)にあった東京俘虜収容所第4分所の所長らが、
終戦後、収容されていたオーストラリア人捕虜達から「木の根を食べさせられた」という告発を受け、
うち所長を除く8名が横浜裁判で絞首刑となった(直江津捕虜収容所事件[17])。

また、長野県下伊那郡天龍村にあった東京俘虜収容所第12分所(満島捕虜収容所)に勤務していた警備員1名が無期懲役の判決となり、
その裁判中にゴボウを食べさせたことが虐待として扱われた[18]。

相馬暁は1996年の著書の中で「アメリカ人捕虜にゴボウを食べさせたために、昭和21年に、横浜の戦犯裁判で捕虜収容所の関係者が、
二人が死刑、三人が終身刑、二人が十後年以上の有期刑の判決を受けた」と述べている[19]。