次の日からである。ともみの姿を見なくなったのは。
 心配になった私は担任に聞いた。「先生、ともみさんは?入院でもしたの?」
 すると担任は「ともみさん・・・?誰?」と答えた。

 ともみの家は同じ町内の民宿「●太郎」であった。私はそこに行ってみた。

 ・・・が、ない。その建物自体が、ない。何十年も昔からあるような薄汚い廃屋があるだけである。

 果たして「ともみ」は、私の脳内の妄想が産んだ、所謂「イマジナリー・フレンド」だったのであろうか?
 彼女とは、さすがにセックスまではいかなかったものの、放課後、人気のない山の中の公園で、ここ
では書けないようなエロいプレイもしてもらった記憶もあるのだが・・・。

 三重県紀北町で起こった不可解な出来事である。