小学生の頃、不思議なスーパーボールを持ってた。
駄菓子屋のスーパーボールくじで買った、何の変哲もないオレンジ色のボール。
大きさは直系4センチと小さい部類だったが、淡いオレンジの色が気に入って、
いつも指先で手遊びしてた。不思議な事は友人の一言から始まった。

「今日はあの青のボール持ってねえの?」「ん?青?オレンジのボールならあるよ。」
と、ポケットからボールを出すと。「オレンジ?これ、青じゃん。」
「はぁ?お前、なに言ってんの?」最初は友人がわざと冗談言ってるのかと思った。
なので、通りがかった別のヤツを呼び止めて、「このボール何色に見える?」「青」「ほらぁ」
この時点で『色盲』という覚えたての単語が頭をよぎる。悔しくてまた別のヤツに
聞いてみると「オレンジ」「だよな!」「はぁ?」。
それから、最初に話しかけた友人と二人で、クラスのほぼ全員にボールの色を
聞いて回ると、オレンジと青が大体半分づつくらいに分かれた。
確か職員室まで行って担任と、通りがかった美術の先生にまで聞いた覚えがある。
どっちがどっちだったか忘れたが,先生たちの答えも分かれてた。

先日、話題になったワンピースの画像で思い出したので、実家に戻った時
あの時のボールを探してみたがなかった。