>>867

ネブカドネザルは2600年前、中東にあったバビロンの都を治めていた
王様だった。
「王様、真の未来を知る者を見つけました」
ネブカドネザルは、ほんとに未来がわかる者がいないか探らせた。
側近のシデオンという将軍が、探索をはじめて一年後、
それまでにない有力な情報が一つ入ってきた。
シデオン将軍はそれを持ち、王宮の大広間で待っていた王へ、息せき切って告げた。
「王様、真実の未来がわかる者を見つけました。
その者は都や国々の未来を、いえ世界と人間の未来を、
何百年はおろか何千年もあとまで、すべて見通せるそうでございます」
「ほう、それはいい、そんな者がいるのか」とネブカドネザル王は膝(ひざ)を打った。
「そいつはどんな者か?どこに住んでいる?」
「はあ、それが...じつはその者は、隣のユダ王国に住む者で、
ユダ神殿の宝のような方だそうです」
「ちょうどいい機会だ。未来を見通すその不思議な者だけは、絶対に無傷で連れて来い。
いいな」
ユダヤ最大の奇跡、聖なる予言者の名はダニエル。
このようなダニエルみたいな方に嘆願書に署名してもらったらならば、かなりいいと思います。