ひいじいさんから聞いた話

戦争中に爆弾で(多分空襲で?)ぶっとばされた時に他のぶっとばされた仲間たちが
「お前はまだ生きれるから残りをやる」「代わりに生きてくれ」
と言ってそれぞれが自分の顔を撫でていった
で気づいたら酷い擦り傷はあったもののそれ以外に深い傷もなくぼんやりと立っていた
自分は確かに皆と一緒に二階くらいの高さまでぶっとばされて地面に叩きつけられて倒れてたはずだったのに
周りを見たら皆死んでる
何人死んだかわからないくらいの形で死んでる
それからひいじいさんはぼんやり生きてきたらしいが何故か食うに困らず何故か嫁さんがもらえ
気づいたら子も孫も曾孫もいる大家族をもってたと
大きな病気もせず、大した不幸もなかった人生だけど、今考えると自分はあそこでもう死んでて、これは夢なんじゃないかなと思うと
俺の人生終わったら皆消えちまうんじゃないかなぁ
と凄く力が入ってないふわふわした笑顔を浮かべていた

今年に入ってからひいじいさんが寝込むことが多くなったらしくてなんかちょっと怖くなってきたから書き込んでみた