20年くらい前の話なんだけど、営業で外回りしてたら小学生が下校中、影を踏みながら
道を進んでるのを見てたら、とある人型の影踏んだ途端「痛っ!」っておばさんぽい声が
聞こえた。小学生は、ええ!てな感じで飛びのいて俺を見上げた。いや、俺じゃないよと
首振ると「どこの子だい?あたしが影だと思ったのかい?」ってまた聞こえたら小学生の
顔がみるみる青くなりその場から駆け足で逃げてった。取り残された俺は、これはドッキリ
じゃないかなとカメラやスピーカーがないか辺りを見渡してたら、「あんた、あたしの声
聞こえてるね?」って耳元で囁かれて一瞬飛び跳ねたら、突然路地から80歳くらいの爺
が飛び出して来て「こんな所にいたかクソババア!」と俺に向かって拳を突き出して来た。
俺はびっくりして転んで足でドブ板のコンクリートぶち抜いてドブ底にいた蛇を踏み殺して
しまった。この話で俺が一番不可解なのは、暑さ10cmのコンクリートぶち壊した事実。
翌日、同じ道通ったけど壊れたドブ板を回収してる市役所の人達が「交通事故か何か
だろうから警察呼んどこうか?」って話してるのが印象的だった。