今から7年くらい前に北海道をバイクで一周したんだが
その時は然別峡という所にある野営場(キャンプ場)を目指して
時速20〜30キロ程度で無舗装の道を走っていた。

ちょっとした大きさの沼沿いに差し掛かった時
首に巻いていたタオル(風圧で飛ばない様に端をシャツの中に突っ込んでいた)を不意に落としてしまい
「何かに引っかかったか?」と慌ててバイクを止めて振り返ると
キツネがタオルを咥えて此方をジッと見ていた。

その時は何か微笑ましくなって
「それ欲しかったのか?じゃあやるよw」と告げそのまま走り去ったんだが

後になって「走行中のライダーが首に巻いていたタオルをどうやって取れたんだ?」
更に「もしかして狙っていたのは俺の首で、タオルが身代わりになった?」と考え始め
怖くなって交通量の多そうなルートに大幅に変更したというオチ。