稲川淳二みたいな口調のスレですよ 第六拾七話目 [無断転載禁止]©2ch.net
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稲川淳二公式サイト
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前スレ
稲川淳二みたいな口調のスレですよ 第六拾六話目
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1494248949/
オカ板にあるアタシ関連のスレなんですよ…
稲川淳二の怪談ナイト MYSTERY NIGHT TOUR 2016c2ch.net
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1469543080/
【新作】稲川淳二恐怖の現場 11【6月28日発売】
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1371202251/ 生き人形の話
あたしは関係者じゃないんだけれども持ってましてねぇ・・・
興味ある人いますかねぇ…いるなら話そうと思うんだけれど… 一人でも「話して」と声が挙がったら書こうと思ってたんでねぇ…それじゃあ書きますかねぇ…
これはむかーしのあたしの友人の身に起こった出来事になるんですがねぇ
その子は小学校低学年だった頃、とても機械物に没頭してましてねぇ…
何を見かけても中がどうなってるやら何の部品が使われているやらで
目を輝かせて喜んでる奴だったんですよねぇ…
その中でも一際そいつが没頭していたのがビデオデッキだったんですよ…
で、当然そうなるとビデオテープに録画したりダビングしたり
はたまた他の子から借りたり、また自分から貸したりと
そういった子だったんですねぇ…
主にその子はVHSにはまっていてメーカー毎の機種にも相当数精通していたのですが…
ある時…その子が家に帰って自分の部屋の学習机を開けると…1本のビデオテープが入っていたって言うんだ…
その子「…?なにこれ?」 …その子がそのテープをひょいっとつまみあげると…
確かにビデオテープである事に間違いないんだが…何かがおかしい…
その子「…幅が…狭い…?」
その子が言うには、奥行きはVHSと同じで横幅がVHSよりも小さい見た事のない規格の
ビデオテープだったと言うんですよねぇ…
ただ、その子はその瞬間ふっと思ったんだ
その子のお父さんがまた機械好きで、会社から帰ってくると
土産に冊子やら雑誌やらを与えてくれる優しいお父さんだったみたいでねぇ…
でも、まてよ…
(もし、お父さんがくれるなら夜に手渡してくれるはず…どうしてこっそり机の中に…)
…なんてその子が考えてたらゾクーーーーーっと何か分からないんだが寒気がしたって言うんですよ
何かに怯えた訳ではなかったみたいなのですが、何やら寒気を感じたって言うんですねぇ…
(どうしよう、お父さんに聞いてみようかなこのテープの事…) そう考えながらも、規格の分からない謎のビデオテープに不気味さを感じながらも
その子はそれに勝る好奇心を抱いてしまってたんだ
と…その子は、どうしても中身を見たくなってしまった
だがどうしよう…考えたみたいなんだそこで…
(お父さんに聞くのは良いけど…何でお前がこんなテープを持ってるんだ?なんて取り上げられたら嫌だな…中身気になるし…)
小学校低学年の割りにその子は頭の回る子でしてねぇ…
仮にそのテープの事を尋ねて、その子のお父さんが知らなかった場合の事を想定したみたいなんですよねぇ…
その子の自宅周辺には、当時にしては珍しい件数で町の電気屋さんが密集していた場所柄もありましてねぇ…
そのテープをどこかの店から万引きしたと勘違いされる可能性も想定しての熟考だったようですよ…えぇ…
…で、考えに考えてその子が出した結論というのが…
(両親には伝えず自らの手で規格を探り当て、該当の機器で再生し中身を確認する事)
…という小学生のその子にとっての大きなミッションが始まったんですねぇ…えぇ… そして翌日からその子は行動に出始めた訳なんです…えぇ…
学校が終わって放課後になると一目散に帰宅して、すぐ自転車を持ち出して電気屋さん巡りですよ…
…しかし、件のテープを片手に電気屋を巡るとなると絶対に印象に残ってしまう
電気屋から地域の人間を経由し、最終的にはその子の両親の耳に入るかもしれない
そうした事も計算し、自転車で巡る際には計測済のテープの横幅だけを頭に入れた上で
電気屋を巡ったそうですよ…えぇ…しかもあくまで体裁としては「ビデオデッキに興味がある小学生」を演出して…
…小学生の考える事じゃないな…とあたしは思いながら聞いてましたよ…えぇ…
…で…来る日も来る日も自宅と小学校周辺の電気屋を帰宅後に自転車で巡る日々を送るその子だったんですが…
やはりどのお店も通常のVHSのデッキしか置いてなかったんだ
(…はぁ〜…まいったなぁ…)
…とぼとぼとその子はがっかりしては自転車で帰宅する日々を送ってたというんですよねぇ…
…だがそれからして…ある日の休み時間…その子はある重要な手がかりを掴むんですねぇ… …その子が通う小学校内のとあるフロアに「空き部屋」と呼ばれる教室があるんですよ…えぇ…
というのは、団塊の世代を受け入れる為に一学年あたりを収容する為の教室数が嫌でも膨れ上がった時期がありましてねぇ…
…で…ピークを過ぎれば当然ですが、そうした教室の中からその学年で使われない教室が出てくる…
…そういった教室の事を「空き部屋」と生徒達は呼んでいたそうです…で…その子の学年のフロアに…
…1つだけ空き部屋があり、何人かは休み時間にそこに入って遊んだりしていたみたいなんだ…
学校側からすると、特に問題を起こす様な物が置いてある訳でもないし、鍵もかけずに解放してましてねぇ…
暗黙の了解で教員達もそこで遊ぶ行為を黙認していたみたいなんだな…
…だけどその子はその空き部屋が余り雰囲気的に好きじゃなかったので、自らこれまで足を踏み入れてなかったっていうんですよねぇ…
その日…クラスの友達に無理矢理付き合わされる形でその空き部屋に連れて行かれて
短い休み時間の間に遊ぼうという事で、一緒に入ってみたっていうんだ
(何をして遊ぶんだろう…?)
とその子が思っていると、当時にしては珍しい電子オルガンがあったというんですよ
それを見てその子は目の色が変わったようでして…どんな仕組みでどんな音が出るのかにもう興味津々だったようです…えぇ…
友達「な?な?このオルガンおもしれー音が出るだろ?ただ、ボリュームは上げるなよ?先生から怒られるから」
様々な音色を出せるこのオルガン遊びにその子ははまってしまったみたいでしてねぇ…あっという間に休み時間が終わろうとしていたようで
その空き部屋を出ようとふと…目をその空き部屋の黒板の左端に向けると…
…そこには当時としてはこれまた珍しい大型のブラウン管テレビにビデオデッキが複数、ラックに収まる形でそこにある事に気づいた
(…ん…?あれは…?)
気になりながらも、休み時間が終わってしまったのでとりあえずその空き部屋を出たその子でしたが…ある予感を覚えたというんですよね… (…短い時間しか見れなかったけど…間違いなくVHSのデッキがあった…あと…幅が短い用の奴も…)
その子はちゃんとそのデッキのテープ挿入口を見ていたんですねぇ…
VHSより幅の狭いビデオテープで当時その子が知っていたのはビデオカメラ用のテープだったのですが
そこまでは小さくないという確信が、その子の中に映像記憶として残ってたんですよねぇ…えぇ…
そこで、その子は放課後に空き部屋に行き定規で狭いテープ挿入口の横幅を測ったみたんだ…
…すると…
(…!!!…机の中のテープと同じ幅じゃないか…!!…どこの電気屋さんにも置いてなかったのに…まさか学校にあるなんて…)
…とうとうその子は自宅の謎のテープの機器に到達してしまったんですよねぇ…
と…重ねられたビデオデッキの横に、ラックの棚に載せられている形で説明書らしきものが
数冊ほこりをかぶって無造作に置かれている…その子は挿入口横幅が合致したそのデッキの型番とメーカーを確かめて
ほこりをはたきながら、該当する説明書を特定しようと識別を試みたんですねぇ…
(…これだ…)
同じ型番が書いてある説明書には間違いなく同じ外見の絵表示が説明として掲載されている…
その子「SONY…なに…?テープの規格は………β…ベータって読むのか…初めてみるぞこんなの…」
真実に到達した感激に加え、その子にとって未知の規格との遭遇に思わず一人にも関わらず
そうして声に出してしまったそうなんです…何にせよ、テープ規格の特定とデッキの発見
…運命の悪戯なのか…その2点をその子はクリアしてしまいました…えぇ…
…となると…あとの残りはテープの中身…ですよねぇ…さてどうしようか… …当たり前の事ですが、授業でも部活動でも無い用途で1小学生が
空き部屋で勝手にビデオ映像を再生し閲覧する、なんて事はその学校では許可されてなかったんですねぇ…
よって、その子がそのテープを学校に持って来て見ようにも、そのルールが簡単に閲覧を許してくれない訳です…えぇ…
だけどその子は思ったんですねぇ…
(間違いなく…この機会を逃したら、この先もうこのテープの中身を見る機会は無い…何としても見なければ…)
その子がこうした発見と到達に至った時、季節は丁度夏で夏休み前だったというんですねぇ…
…と…この小学校は夏休みの間、プールやら部活道やらの為に夏休み期間でありながらも
ほぼ一日中学校を開放しているというんだ…その子はそれをチャンスと思ったんですねぇ…
そして理想はほぼ誰もいない時間に再生するのが望ましいという事も、その子は考えていたんですねぇ…
…なんて事をその子が考えていると、偶然なのかクラスの友達の中に天文部の子がいたみたいでしてねぇ…
夕方から夜の8時位まで夏休みの間、学校で活動をするというんだ…それを聞いたその子は即天文部に入部してしまったんだ…えぇ…
(これで…堂々と夜の学校に登校する口実が出来たぞ…)
言うまでも無く皆さんお分かりだと思いますが、全ては件のベータテープ再生の為の行動なんですよねぇ…えぇ…
(…こんなにワクワクする夏休みは初めてかもしれない…)
その子はそう思いながら、1学期を終え夏休みに入ったんですね…天文部は翌月の8月からとの事で
その子はベータテープを親に見つからないように大事に抱えて、登校日を待ったんですね…えぇ…
しかしこれが…あの悲劇の幕開けになるとは…この時誰も知らなかったんだ… …夏休みに入って、8月に入ったんですねぇ…
その子が待ちに待った天文部の活動日ですよ
それはもう満面の笑顔だったみたいで、当時その子の両親から不気味がられるくらい
の笑顔だったそうですよ…それだけ舞い上がってしまってたんですねぇ…えぇ…
で、この小学校の夜のルールといいますか、戸締りして帰る時なのですが
顧問が午後7時から1時間構内を見回って午後8時には完全に戸締りし
全員必ず下校という形をとっていたんですよねぇ…天文部自体は
その子の学年の教室と同じフロアにある理科室が部室でしてねぇ…
で、校庭や屋上に出て実際に肉眼や望遠鏡を使いながら星を観察しレポートを書く
なんて事もやっていたそうですよ…えぇ…
つまり夜7時に部活そのものは終わるんですが、そこで残ってもいいし帰っても良い…
…そんな奇跡的な1時間が天文部員には与えられる仕組みになってたんですねぇ…
…その子はつまり、その1時間を使って例の空き部屋のベータデッキを使い再生を試みる計画でいたんですよ…
…あたしはここまで聞いた時、その子の頭の回転というより、なんて言ったら良いんですかねぇ…
その子は何かに導かれてその状況に至らされたのでは?というそんな印象を受けたんだ…
その子はしかも…部員の2名に件のベータテープの再生計画を事前に告げていたみたいなんですねぇ…
午後7時になり、部活動が終わって顧問が見回りに行き始めた…
顧問「じゃああとは見回ってくるから、残るのも良いけど8時には閉めるからなー」
部員達「はーい」
と言い放ち…こつ…こつ…こつ…顧問の足音が遠のいて行く… その子「…よし…それじゃ移動するぞ…」
クラスメートでもある部員2名を引き連れて、同じフロアにある空き部屋へと移動していくその子達…
その子の学年のクラスと部室である理科室と、その空き部屋全てがこれまた不思議な偶然で
同じフロアにあるという…なんとも奇妙な一致なんですねぇ…
…この1時間の使い道は、部室に残って何か好きな事をしていていい、という事なので
空き部屋に移動する際には顧問に見つからないように、窓から下の位置に頭が来るように
その子含め3人はしゃがみながら移動しなければならないんですよ…えぇ…
…こつ…こつ…こつ…
…廊下の電気も夜という事もあってか少し暗く感じる…
…ベータデッキが置いてある空き部屋前に3人は到着したんです…
ただ、ここで空き部屋の室内照明をONにしてしまうとそこに忍び込んでいる事が外から丸分かりですから
その子は、廊下から採光する事を事前に考えていたんですね…えぇ…
教室には廊下沿いに前と後ろの2つのスライド式扉が備わってる訳ですが
電子オルガンやベータデッキやテレビは全て黒板側にあったので、前の扉を開けて廊下から光を入れれば
室内は何とか見える形になったというんですねぇ… …ガラララララ…
なるべく音をたてないように空き部屋の前扉をスライドさせ入り込む3人…
3人はTV前に3つ椅子を並べ、部員2名は座った…
道部員の二人はデッキ操作や配線等一切の操作や設定が無理なので、当然ですがその子がやらないとならない…
ベータテープ所持者であるその子の設定が始まったんですねぇ…えぇ…
(TVとベータデッキがあらかじめラインケーブルで接続されているのは把握している…)
(まずはTVのボリュームを絞って音バレしない事と…ベータデッキのビデオ出力がきちんと機能するかどうか…)
…ベータデッキとTVの2つのコンセントを差し込むと…2つともスタンバイになったのを見てその子は安堵した…
…カチッ…TVのスイッチを入れたが運良くビデオ1となっていて無音状態だったみたいですねぇ…
しかしボリュームを見ると40になっていて、その子は10まで下げたとの事で音バレ対策も完了…
ベータデッキの映像ケーブルはビデオ2に繋がっていてビデオ2にその子はチェンジした…
…と、ここで件のベータテープを取り出し、いよいよ挿入口に投入する…
…ウィーーーーン…ガチャッ…
その子(…やったぞ!!!しっかり認識してる…やったぁ!!!) ベータデッキから見事にデジタル表示がされたのを見て
その子は巻き戻しを念の為行ったんですねぇ…テープの頭から見るべきだと本能的に察したからだと言います…
そして遂に運命の再生が始まるんですねぇ…
その子「全て準備は整った…何が入ってるのか…再生するぞ…」
…カチッ…
…再生が始まった…5秒…10秒…20秒…何も映像が出て来ないというんですよねぇ…
その子(何も録画されてない…?そんな…)
部員2名「えー、こんだけ期待させておいて何も無いとかありえないって」
…と…デジタル表示が30秒に差し掛かった辺りから…何かの番組らしき映像へと切り替わったというんだ
3人「!?」
…どうやら何かの特番みたいな内容で、中央にパーマでチョビ髭の男性が深刻な顔をしながら左の司会者らしき男の話を聞いている TV「…画面の中央に男の子と女の子が移ったと番組に電話が来てるんですよね」
司会者らしき男が中央のパーマチョビ髭男に話を続けている
部員2名「…何の番組だこれ?誰この人達??」
その子「……」
と、次の瞬間―その子含めた3人が
3人「うわっ」
…凍り付いたように恐怖で動けなくなってしまうんですよね…画面が上記の場面から一転し…
…赤い着物を着た少年か少女か分からない色白なものにズームされているんですよ…えぇ…
その子「!?…何だこれ…人形…なのか…?」
人形といえば玩具等に見られる小型で可愛らしいものがその頃の小学生の間では定番でしてねぇ…
それが実物大の人間並の大きさに加え不気味な程リアルで人の表情に近しいそれは
見ている3人に衝撃を与えたんですねぇ… …呆気にとられて茫然自失の3人をよそに映像は更に進んでいく…
TV「…あそこの人形の後ろに…(会場悲鳴)」
3人「…」
番組内の会場がその人形を巡って騒然としている事態に小学生ながら3人とも気付いたといいます…
しかし一番恐怖を覚えていたのはその子自身で
その子(なんで…なんでこんな気持ち悪いテープが僕の机に…一体誰が…?)
…見ると部員二名は既に半べそ状態だったというので、その子はここで再生を辞める事にしたんですねぇ…
…カチッ…停止ボタンを押すとTVが…ボンッ…とビデオ2が表示されたままの真っ黒画面になる…
部員2名「…おいおい…これやばいって…何の番組か知らないけどまともじゃないって…」
その子「ごめん…こんなのが入ってると思わなかったんだ…もう再生はここまでにして帰ろう…」
ベータデッキからそのテープを取り出そうと、その子が椅子から立ち上がった時にそれは起こったんです… ベータデッキ「…ウィーーーーン…」
3人「!?」
…ベータデッキのテープが勝手に再生を再開し始めたというんですよ…
…しかも明らかにおかしいのがデッキ上のデジタル表示は停止したタイミングの分数で止まったまま…
…にも関わらずテープ再生だけが再開され始めたんですねぇ…
その子「…押してない…押してないよ…!!」
部員2名「………」
その子は、自らが再生ボタンを再び押していない事をアピールする為に
部員2名に必死に訴えるのですが、その子に見向きすらせず
その2名は目を大きく見開いてTV側の方を凝視している…
(何を驚いて見て─)そう思った瞬間1人が
「あ…あ…」
TVの方向を指差している…
…恐る恐るその子もTVの方向に目をやると…何故か画面が
先程の人形の場面になっている… …人形は座る形で赤い着物を着たまま、瞳と口元は閉じたままの状態なんですよね…
そして再生中の状態にも関わらずそこから画面がまるで一時停止しているかの如く
全く動かない上に無音の状況という異常事態が続いている…
…気のせいだろうか…その子には映像の中の一部が少し動いたように見えたというんですね…
その子「(…あれ…今…)今…」
部員2名「……」
…その子が問いかけようとしても、その部員2名はお通夜みたいにシーーーーーーーンとしたまま
微動だにせず、画面をじっと見つめている…微かに小刻みに震えているのは言うまでも無い…
その子(…やはり気のせい…)
そう思った瞬間、画面の中の人形の瞳の部分と口元が閉じたままで
右目左目口元のラインが上方向にクィ〜〜〜〜〜と吊り上った、それを見た瞬間
3人「うああああぁぁぁぁぁあああああああああああ」
3人は理科室から既に一緒に持って来ていた荷物と共に空き部屋を飛び出し下駄箱を通過し校門まで逃げ出したんですよ… 部員2名「…お前ふざけんなよ…何てもん見せてくれやがったんだ…明日先生に言うから」
校門に到着する前に何気なく校舎外壁の時計を見ると午後8時を指していたというんですねぇ…
どう考えてもビデオそのものは20分前後しか再生していないはずですが…何故そんな時間が経過していたのか…
このビデオの件で告げ口される事が確定したその子は、その2名と真逆の方向に1人で
帰宅しなければならない…その2名は一緒の方向で通学路も同じですが、その子は1人だけ…
その日の夜道はいつもよりも怖く見えたからか、その子は通常であれば10分程度帰宅可能な通学路から遠回りし
街灯で溢れた30分前後はかかる経路で帰ったというんですよね…
その子「ただいま…」
単純計算で帰宅時刻は午後8時30分前後のはずですから両親から寄り道で叱られる事を覚悟していたその子ですが
不思議なのは、帰宅したら時計はなんと午後7時を指していたというんですよ…
その子(そんな馬鹿な…!!絶対にありえないだろ…おかしいぞ!!)
…午後7時に部活が終わって少なくとも20分はビデオを見ているのだから、それで帰宅時間が午後7時になるだなんて
どう考えても物理的におかしい…この時その子は恐ろしさで体の震えが止まらなかったと言います… その子(…一体何が…それに明日も…)
両親がその子の青冷めた顔に気付いたのか声をかけたそうですが答える余裕も無く黙りこんでしまったといいます…
時間の流れのおかしさやビデオ内容への恐怖もさる事ながら
その子は翌日も部活動がある為、学校に顔を出さねばならない立場にあったんですねぇ…
しかしそれを休む場合、両親や学校に理由を述べねばならない…可能であればこの日の
ビデオ再生事件は隠し通したい…そんな思いがその子にはあったんですねぇ…
そうしてその子は翌日も部活動に出る以外道が無い事を悟りました…えぇ…
一気に起こった不可解な出来事で心身共に疲労の極限に達したその子は
夕飯→風呂と済ませ、自宅の時計で午後8時30分には自室に行き就寝する事になったのです
その子「おやすみ…」
その日の出来事の一切を両親に伏せたまま、その子は眠りへと入るのです…が、恐怖の幕開けはここからでした… (ここは…)
その子は夢の中にいた、といいますかその子は夢を見ているんですよね…
ですが、その光景は想像的な世界ではなく何故か自室だというんですよ…えぇ…
しかも、夢の中でありながらその中でまた眠ろうとしている自分視点の夢だというんですねぇ…
…と…自室の扉が…ス───────っとゆっくりとその夢の中で音も立てずに開いていく…
家族の誰かでも覗く夢かな、と思いきや誰も顔を出して入ってくる気配が無い…
(…誰もいないのに自室の扉が開く夢…?)
という思考に至った瞬間、夢の中で突然体全身が縛られる感覚に襲われたといいます…
(…ぐぅ…何これ…動けない…)
そこに…見覚えのある姿が目に入って来たんですよね…
(…まさか…そんな…) …見間違う訳が無い…先程の空き部屋で表情を一変させたあの人形が
赤い着物を着たままその子の自室の扉から顔を覗かせているというんです…
その子(…どうして…まさかついて来たのか…!?)
夢の中のはずなのに、身動きが取れない恐怖に加え
良くみると、その人形は地面に足をついておらず僅かながら宙に浮いているというんだ
…と、スーーーーーーーーっと音を立てずに仰向けで横たわっている夢の中のその子の
眼前までその人形は移動して来た…
その子(…殺される…どうしよう…でも…おかしい…何もかもがおかしすぎる…)
恐怖で怯えながらも夢の中でありながらその子はベータテープを巡る一連の時系列を振り返ったんですねぇ…
机の中にあった事、都合よく学校にベータデッキがあった事、その映像後こうして夢とはいえ人形が現れている事
これらを考えたとき、その子の頭の中である仮説と怒りが芽生えたというんですよね…えぇ… …怒りの量が恐怖の量を上回った時、その子は夢の中で声にならぬ声で人形に対し発した
その子(お前…僕の机の中に…計画的にテープを入れたんだろ…そして僕が学校のデッキに到達する事も知っててやりやがったな…?
目的は…テープを再生させて一人でも多く目撃させる事だろ…その為に僕を…僕を利用しやがったな…!?)
その瞬間、人形は驚いた様子で吊り上った目尻と口元が降下して行き、
そして少年か少女なのか良く分からない声色でその子の夢の中で発し始めたそうなんですよ…
人形(…おまえちがうのか…よくみたらおまえ…********だね…そうとわかったらてをくだせない…
…だがおまえはしょうらいしょうがいになる…だけどこれですむとおもうな…わすれてもむだだ…たいかはいただく…)
その子(おい…質問に答えろ…待ちやがれ…!!!)
*の部分は発音として聞き取れない類の言葉だったようです…えぇ…
人形はその子の質問に全く答える事無く一方的に意味不明な言葉だけ残して夢のなかから消え去ったといいます…
…気付くと翌日になっており目が冷めたその子は、夕方から部に顔を出す為に渋々登校したんですけどねぇ…
ここから奇妙な出来事が始まります…えぇ… 部室である理科室にその子が入ると、既にクラスメートの部員二名が着席してお喋りをしていたというんだ
昨日のテープ再生事件の件があってか、その子からいつも話しかけるパターンがその日ばかりはそれが出来なかった
…するとその二人がその子の気配に気付いて、その子の方に視線を向けたというんですよねぇ…
部員二人「おー来た来た、今日は待ちに待った最新望遠鏡で観察出来るぜぇ〜長かったよなぁ〜」
その子「…え…え…?」
あれだけの恐怖体験をしたその翌日でありながら、二人はけろっとした表情で気さくに話しかけてくる…
その子は戸惑ったんですよねぇ…もしかすると既に担任や顧問に告げ口してすっきりしたからなのか…と
その子「…そのさ…昨日の事なんだけどさ…改めて悪かったなって…」
部員二人「あぁーレポート破っちゃった件でしょ?皆で直せたんだしもう良いってば」
その子(!?!)
その子が昨日、3人で作成中の確かにレポートを誤って破いてしまったのは事実だが
テープのテの字が出て来ない不自然さにある意味不気味さをその子は覚えていたんですよねぇ…
(…どういう事だ…確かめるしかない…) 午後7時に部活動が終わり、部員2人は相変わらず屋上で最新の望遠鏡にかかりっきりでいる…
その子はトイレに行く体裁を装いながら、小走りで見つからぬように空き部屋へと向かったんですよ…
恐怖体験の翌日という事もありその子からすれば正直な話一人で廊下を歩いて空き部屋に向かう事も相当の恐怖だったようで…
だが、確認しなければならないのは取り出し損ねたベータテープなんですよねぇ…何せ全てそのままにして逃げ出してしまったんだ
…ガラララララ…
昨日と同じく前扉を開けて、ベータデッキに近付くもTVとデッキ両方のコンセントが抜けている…
(…まさか…顧問が見回りで気付いて…)
急いでコンセントを入れてベータデッキのビデオ取り出しボタンを押す………
(…!!…無い…テープが入ってない…!)
その子の頭の中に最悪のシナリオが浮かんだのは言うまでもないですよねぇ…そう、顧問が見つけて回収…
回収だけでなく、確認の為再生した事すら考えられたからなんだ… (…人形の目的から考えれば…まずい…仕方ない…顧問に正直に全て話してテープを処分しなきゃ)
…その子は急いで見回り中の顧問を探したんですよねぇ…、
すると何やら屋上が賑やかなので再びその子は戻って行くと部員2名と顧問が談笑していたんだ
意を決してその子は昨日のビデオの事をその場で明かしその子はテープの回収を試みた…
所が、顧問や部員2名から考えられない回答が返って来たというんだな
顧問「お前の学年の空き部屋でビデオ?昨日見回ったが
TVもビデオも何もついてなかったぞ?そんな所にいたのか?」
部員二名「入ってないですよ…ずっと8時まで3人でレポートを修復してましたし」
その子(…おいおい…冗談だろ…)
顧問「お前さ…怪談話で驚かせたいならもうちょっと真実味がないと驚かんぞ」
部員二名「(笑)」
その子「……」
当事者である部員二名が恐怖ビデオの閲覧体験などしていないという、衝撃の告白に加え
再生したまま放り出して帰ったベータテープも顧問は目撃すらしていないという考えられない状況
結局、全てその子の冗談として片付けられたのがこの翌日の出来事だったというんですよねぇ…えぇ… その夏休みの間、結局その子は空き部屋のベータデッキにて再生し入れたままにしたはずの
ベータテープを遂に見つけられなかったんですねぇ…そうこうする内に
二学期が始まったんですよ…しかしその子の頭の中はもやもやしたままです…えぇ…
所が、二学期が始まって1ヶ月の間に
その子と同じクラスメートの部員2名が交通事故で死亡する事件が立て続けに起こったんですよ…
1人は学校の目の前で、そしてもう1人は二学期に入って間髪入れずに転向したその先で…
当然、これらの交通事故は全校生徒が知る所となるんですがね…
顧問とこの話になった時にその子はまた信じられない言葉を聞かされるんですよね
顧問「ああ…お前と同じクラスの2人だろ?あいつら天文部に来て欲しかったんだよなぁ…素質ありそうだったし…」
その子「え…何を言って…さんざん夏休み中僕と一緒に参加してたじゃないですか…!」
顧問「おいおい、一緒も何も夏はずっとお前しか来てないだろ…暑さで頭やられたか?」
その子「……」
今度はテープの再生事実だけでなく、2名の部員すら無かった事にされてたというんですよ…えぇ…
親しい友人2人を失ったショック、そして間違いなく起こった出来事が次々と無かった事に
塗り替えられたショック…その子は小学校を卒業し中学に進学する頃には既にこれらの事を忘れていたというんだなぁ… …そして更に時が過ぎて…その子は高校に進学したんですよ…
この頃にはその子を取り巻く環境はもうすっかり変わってましてねぇ…
そこでその子は色んな種類の友達を作っていったんですが
その中でも特に仲が良かった友達というのはあたしなんですよねぇ…
あたしは昔から稲川さんの映像や音声作品が大好物でしてねぇ…
中でも音声MADを作るのが日課である位の大ファンだったんだ
んで、その子と高校の時にあたしは出会いましてねぇ…その子はお笑い好きというのもあって
互いに意気投合したのもあって、あたしの持ってた稲川コレクションを全部貸してあげたんですよ…えぇ…
その子は稲川さんを初めて認識したみたいで非常に気に入ってくれたんだ
…と…数日後にあたしが貸した稲川コレクションを全部堪能し終えたのか
放課後にその子から「話がある…」と呼び出されたんですよねぇ… 放課後教室にいると、あたしが貸した稲川コレクション全てを持って来て、こう言うんだ
その子「堪能したよありがとな。でさ…話なんだけど…貸してくれた中に…生き人形ってのあるじゃん…?」
あたし「あーあれねー、昔稲川さんがプラスαって番組で呪い人形を紹介中に怪奇現象が起こった事を怪談ライブで語ったあれだろ?」
その子「俺…ずーっと忘れてた事があったんだけどさ…お前が貸してくれたそれで思いだしちまったわ…」
あたし「どういう事?言ってる意味が分からんのだが」
その子「俺…小学校の時に稲川さんを…たぶん見てるわ…あれ稲川さんだったんだな…」
あたし「生き人形の話がなんでお前に関係するんだ?見たって稲川さんを目撃したのか?それとも映像で?」
その子「…信じて貰えない事を前提に思い出した事を全部話すわ…俺が当時…」
そうして聞いたのがその子の生き人形にまつわる話だったんですよねぇ…
その子それからどうしてるかって…?あたしとは未だに交流がありますよ…えぇ…
しかも最近、また夢にその人形が出てきたそうですよ…で少年か少女か分からない声色で
その子の夢の中で相変わらず金縛り状態にしながら語りかけてきたらしい
人形(…やはりおまえだけはいきてたな…******だからとうぜんだが…しかしめざわりなやつだ…しょうがいぶつめ…) 稲川さんは生き人形の始まりは、南こうせつ氏のコンサートhttps://www.youtube.com/watch?v=-lwXkwdZo4A
の帰り道である中央道の国分寺あたりに着物を着た少女に稲川さんが興味を抱かれる所から始まっていますよねぇ…
そして前野博氏が作り上げた人形…これが稲川さんが中央道で見た着物少女と瓜二つである事も既出ですよねぇ…えぇ…
プラスαにこの人形が登場する場において、呼ばれた霊能力者が到着前に事故で2人倒れ
3人目に呼ばれたカメリアマキ氏https://www.youtube.com/watch?v=FVa1fWTuj_Yが証言する通り
この頃には着物少女のみならず様々な霊体がこの人形に入り込んでしまっていて
1つの思念体として出来上がってしまっている…当然それだけ悪意も増幅しますよねぇ…
ここからはあたしがその子に対して
>>811-842の事実を元にして立てた仮説なんですけどねぇ…
この人形というのは、餌を見つける為にアンテナとして稲川さんをはじめとして
様々な人間を悪用しているのではないかと…餌とは無抵抗の人間の魂と考えてるんですよねぇ…
そしてこの人形は、無事だったその子やカメリアマキ氏みたく…
こうした悪意の塊である思念体からの攻撃に対して拒否や防御が可能な属性を有する人間を忌み嫌うのではないかと…
そう思うんですねぇ…だからこそ無抵抗の人間の魂を喰えるだけ喰い物にし、思念体として更なる強化を成す為に
今も尚活動し続けているのではないかと…未だに稲川さんに纏わり付いているようですからねぇ…えぇ… …ここまで読んで下さった方々に…
…信じてとは言わないですよ…えぇ…
ただね…私の話からも分かるように…あの人形はやはり普通じゃないですね…えぇ…
未だに現役というのも恐ろしい事実です…えぇ…
その辺りは稲川さん本人が語っているその後やその後のその後等
Youtubeを漁れば出てきますし怪談ナイトでも出てくると思いますよ…
もし、これを見た貴方が夢の中でこの生き人形に遭遇してしまった場合…
必ず夢の中で立ち向かう心を抱いて下さい…
そして必ずカメリアマキ氏クラスの霊能力者等に除霊を行ってもらって下さい…
あたしからの話と警告は…以上です…
…負けちゃいけない…負けちゃいけないよ…!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています